2013年3月7日木曜日

ライバルを出し抜こう!GoPro応用編!

GoPro HD HERO2 を使い始めて約 1 年がたちました。
ビギナーの頃は見えなかった注意点が色々と見えてきたのでまとめます。

ものすごく短くまとめると、

  • 初期設定に注意!
  • 操作しづらいので注意!
  • 男なら LCD バックパックなどいらん!
  • 一脚をデコると楽しいよ!

です。

以下、詳細を。

GoPro


撮影モードに注意 (HD HERO2 の場合)


1080p/30fps か、720p/60fps での撮影をしましょう。

なぜか HERO2 の初期設定は、4:3 比率の解像度長辺 960、フレームレート 48fps のヘンテコ設定になっています。16:9 映像全盛期のこのご時世に、なぜこんな設定がデフォルトになっているのか…。

使い始める前に、撮影モードの設定を忘れずに!


時計は設定されている?


GoPro に限った話ではありませんが、日付と時計を忘れずに設定しておきましょう。
複数台のカメラを使っている場合に、同シーン・別カットの映像が絶望的に探しづらくなってしまいます。

時折、GoPro の強制リセットがかかり、あらゆる設定が初期化されることもあるので、定期的にチェックしておくことをオススメします。


こまめに電源を落とそう


連続撮影しない場合は、絶対に GoPro の電源を落としておきましょう。
雪山は気温が低いので、バッテリーが速攻で干上がってしまいます。

さらに、録画が止まらず、変な映像が延々撮れていることもあります。バッテリーも SD も無駄遣いしてしまうので要注意!

GoPro チェリーな人が使っている場合は、周りの人も気にしてあげてください。他のカメラよりも、操作性が圧倒的に悪いのです…。


撮影の開始終了時は、フロント液晶で確認しよう


GoPro のボタンは、ガンコ親父もびっくりの硬さをしています。ボタンを押しているつもりが押せていなかった…という悲しい事態を避けるために、撮影の開始・終了時は、フロント液晶で確認しておきましょう!


LCD バックパック不要説


元々、ディスプレイの付いていない GoPro にライブビュー映像を出力するための液晶ですが、慣れればはっきり言って不要です。
720p モードで撮影していると、画角が 170° くらいあるので、滅多なことが無い限り被写体がフレームアウトすることはありません。

また滑走中は、
  • ゴーグルやサングラスを装着していることが多い
  • LCD バックパックは、液晶の輝度が絶望的に低い
  • 画面が小さい
というコンボが炸裂するので、そもそも画面があまり見えず、なんとな〜〜く画角を確認する程度にしか使えません。

LCD バックパックをはずすと、
  • 軽くなる
  • コンパクトになる
  • バッテリーの持ちが良くなる
と、メリットの方が多いように感じます。

デメリットは、GoPro の画角に慣れていない人には「本当に撮れているのかな…?」と、撮影のハードルが上がってしまうことでしょうか。もしも複数台ある場合は、
  • 追い撮り用 → LCD バックパック無し
  • 立ち止まって撮る用 → LCD バックパック有り
で使い分けるといいかもしれません。


曇り対策必須


GoPro はハウジングがゴツいのでタフに使えるのですが、密閉性がすこぶる高いので一度
曇ると悪夢の曇りスパイラルから逃れられません。曇りが付いた映像は、はっきり言って使えたものではないので、曇り対策は万全にしましょう。

以下、NG 集です。
  • 雨や雪が降る中で電池交換は× (中に水分が入ってしまいます)
  • 穴あきハウジングは滑走中使用は× 
    • 通気性が高くていいのでは?と思いきや、変に雪入ってしまい、ダメでした。

今のところ効果が上がっている対策は次の通り。
  • ハウジングの外側に撥水スプレーを噴いておく
  • ハウジングの中に除湿剤を入れる
新聞紙やキッチンペーパーを入れるだけでも効果あります。新聞紙が多少湿っても、レンズは曇りませんでした。お菓子についている薄いシリカゲルを入れるのも Good です。不安な人は本気仕様のブツを買っておきましょう。


一脚をデコろう


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GoPro の普及は加速的に進んでいるようで、GoPro + 一脚装備のスノーボーダーやスキーヤーを多く見るようになってきました。割と早くから導入したパイオニアとしては、後発組に差をつけたいところ。
というわけで、ブラックやグレーで地味ったらしい一脚をデコりましょう。

私はテニスラケット用のグリップテープを巻きました。
蛍光イエローが眩しく、サイリウムのようになりましたよ。




映像的なバリエーションも増えますし、グリップ力も上がるのでオススメです。(節があるところには巻けませんが…


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ムービー


GoPro と編集にも慣れてきて、今シーズンはだいぶコンスタントに動画を作れるようになりました。身内は当然、我々のことを全く知らなくても楽しめるような映像を心がけているので、ぜひご覧ください!

2013年3月6日水曜日

2013年スノースケート入門

ウインタースポーツは数あれど、スキー、スノーボード、アイススケートが不動のトップ 3 でしょうか。でもちょっと待った!他にも(クレイジーな人たちが考えたブツが)色々あるんです。今回はその中から、スノースケートを紹介しましょう。


スノースケートとは?

from http://www.flickr.com/photos/loutseu/4360246122/
いわゆる、"スケボー" の雪上版です。スノーボードとの最大の違いは、ブーツと板を固定するバインディングが存在しないこと。板だけを回す"フリップ"、"ショービット"といった、スケートボードのトリックが雪の上でもできちゃいます。


それ、ちゃんと滑れるの?

滑れます。百聞は一見にしかず、こちらを見てみてください。


2011 Teaser: The Awakening from Strapless Shredder on Vimeo.



"The Powsurf Chronicles" TEASER from Grassroots Powdersurfing on Vimeo.

普通に滑っている…いやむしろ、逆に普通に滑っていない…。


スノースケート4種類

スケートボードでもショート、ロング、カーバーなど種類があるように、スノースケートも2013年現在、4 つのカテゴリに分けられます。


シングルデッキ



プラスチックのボトム(底)に木が張り合わされた、一枚ものの板です。ボトムには溝が彫ってあり、滑走性を高めていることが多いです。スキーでいう、"プラスキー"みたいなものですね。

メリットは、軽いので持ち運びが楽ちんであることや、板を積極的に動かすようなトリックがしやすいこと。エッジがついていないので、身体に当たってもそこまで危険ではありません。そして、バイデッキに比べて安い

デメリットは、ボトムがプラスチックでエッジもないので、よっぽど腕がない限りはゲレンデを普通に滑れないことでしょう。真っすぐ滑ってワンアクション、といった遊び方がメインになるのではないでしょうか。

ハイクアップして遊べる幅が広めのボックスなど、イージーなジブアイテムがあると楽しめますよ。

代表的なメーカー


バイデッキ



スケートボードのような木のデッキに、ショートスキーがトラック(接続用の金属部品)で取り付けられた二枚ものの板。2000年代になって登場した、比較的歴史の浅い形状で、Burton 社の "Junkyard" というボードが登場した辺りから本格的に盛り上がってきたようです。数年前からのスノースケートブームの火付け役と言えるでしょう。

こちらのメリットは、エッジ付きの板が雪面に触れるので、ゲレンデを普通に滑走できること。それなりにスノーボードができる人であれば、少し練習するだけでも、緩斜面をクルージングすることはできるようになります。シングルデッキほど軽くはないので、フリップやショービット系トリックをするためには多少力はいりますが、それでもできないわけではありません。いいとこ取りですね。

デメリットとしては、板が走る上にエッジが付いているので、暴走すると危険なところ。リーシュコードは必ずつけましょう。また、シングルデッキに比べると価格はお高めです。新品で購入する場合、相場は 3 万円以上です。

代表的なメーカー


4x4 (フォーバイフォー)



まさにスケートボードのような形をしています。4 枚のショートスキーが、スケートボードのようなデッキに付けられた板です。

筆者は乗った事がないので実感込めたことは書けませんが、スケートボード感覚が、より一層味わえるとのことです。ジブアイテムにトライする際は、ひっかからないように注意が必要ですね。


代表的なメーカー


パウダースケート



前述の 3種とは趣きが異なり、サーフィンライクな板。非圧雪の斜面を滑走するシリーズです。通常のスノースケートよりも、大きめ、太め、長めのデッキになっています。

日本でも一部で話題になっている、"ノーボード"や"雪板(ゆきいた)"も、このカテゴリと言えるでしょう。

ディープパウダーの面をパウダースケートで滑走することによって、雪の上でサーフィンするような感覚が味わえるそうです。その感覚たるや、もう…といっても、私はトライしたことはないのですが…。

さて、このカテゴリの中で、更にシングルとバイデッキに分けられます。シングルデッキの場合は当然エッジなしなので、通常の圧雪斜面は滑れません。どちらもいただきたい!という場合は、バイデッキをセレクトしておきましょう。


代表的なメーカー


おすすめの板

2013年3月現在、スノースケートはあくまで静かなブームなので、なかなか気軽に試せるものではありません。私も、たまたまゲレンデにいたスケーターから貸していただけたので、トライしてその面白さを実感することができました。

(そのときの様子はこちら)



ありがたいことに、シングルデッキとバイデッキどちらも乗れたのですが、あなたがスノーボーダーであれば、バイデッキが絶対にオススメです。今シーズンから、LIB TECH のスノースケートが日本にも 100 本入ってきている※とのことなので、今なら簡単に入手可能です。安い買い物ではありませんが、新しい感覚を味わいたい!というモチベーションがあればぜひゲットしてみてください。楽しいですよ!

※その他のメーカーについては、海外から個人輸入するか、熱心なショップでゲットするしかないと思います。


まとめ

雪の上でスケートボード、サーフィン感覚を味わえるスノースケートが、今アツい!